<Header>
<Author: 丁仙芝>
<Title: 渡揚子江>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 唐詩選　上>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 揚子江を渡る>
<BookPage: 248>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
桂檝中流望，
空波兩畔明。
林開揚子驛，
山出潤州城。
海盡邊陰靜，
江寒朔吹生。
更聞風葉下，
淅瀝度秋聲。
<End Poem>
<Translation>
桂のかいの舟を漕ぎ出させて、揚子江のなかほどから見わたすと、おっぴらいた水面がただひろびろとしていて、兩岸がはっきりと見える。北の岸では林の切れ目から揚子驛が顔を出し、南の岸では山の間から潤州の城壁があらわれている。東のはてを望めば海潮が江中に入って勢いが衰え、静まりかえっている。しかし水の上はさむさむとして北風が吹いている。かててくわえて楓の木々がはらはらと落葉して散ってゆくのが見え、耳をすますと、ざわさわと秋の聲がわたってゆくのが聞こえる。
<End Translation>
<Formatted Translation>
桂のかいの舟を漕ぎ出させて、揚子江のなかほどから見わたすと、
おっぴらいた水面がただひろびろとしていて、兩岸がはっきりと見える。
北の岸では林の切れ目から揚子驛が顔を出し、
南の岸では山の間から潤州の城壁があらわれている。
東のはてを望めば海潮が江中に入って勢いが衰え、静まりかえっている。
しかし水の上はさむさむとして北風が吹いている。
かててくわえて楓の木々がはらはらと落葉して散ってゆくのが見え、
耳をすますと、ざわさわと秋の聲がわたってゆくのが聞こえる。
<End Formatted Translation>